『問いかけたのは貴方ですよ』
「いや、そ、そうだけど・・・普通に考えて猫は喋らない!!」
『貴方もつくづく変な人だ』
「一番変なのはお前だ」
『単刀直入に貴方に聞きます』
「シカトかよ、何だ」
『何故この様な世界を生み出したのです?』
「はぁ?なんだそれ」
『この世界はあなたが望んだ世界』
「・・・冗談はよせよ、俺がそんなこと出来るわけないだろ」
『じゃぁ何故この様な世界があるのです?』
「知らねぇよ」
『貴方、心の中で何を願いました?』
「・・・知らねぇよ」
『何もかもが無くなってしまえばいいのに、とそう願いましたよね?』
「・・・覚えてねぇな」
『いい加減素直になったらどうですか』
「・・・」
『ここは貴方が望んだ世界
私は貴方の心に住むもの』
「心?」
『はい、私は猫としては少々変わっておりまして
貴方のような人物を何人も見てきました』
「俺のような・・・って孤独を望んだってことか?」
『その通りです、見る人全てが貴方と同じ希望を持っていました』
「・・・そうか」
『はい、私は元々一風変わった猫
何かしら特別的な能力があるのには生まれた頃から気付いていました』
『それがまさか、人の心に住み着く能力だとは知りませんでしたが』
『私は孤独を望む者達の心に住んだ
何年も住んだ者も居れば、あなたのように何週間かで能力を使った者も居た』
「能力?」
『人の心に住み付き、欲望を実現させる能力』
「・・・ちょっと待てよ、話が変だぞ」
『気付きましたか、そう、この話は変なのです』
『孤独を望んだ者=貴方としましょう
貴方は今この世に一人です』
『その昔、他にも同じことを望む者は居た
私はその方々にも力を貸した』
『結果、今の貴方と同じ状況に陥った』
『会社に一人取り残しとなったその方は必死になって他の人を探した』
『自分で望んだことなのに、必死に、必死に・・・』
『結局誰も見つかることは無かった
その時も私はこうやってその方の前に飛び出し、説明を施した』
『信じられないといった表情をする者、面白そうだと喜ぶ者
その場で気絶し、帰らぬ人となる者も居ました』
『だが、まだ貴方の心の中では何か突っかかっているものがあるはず』
「その通りだ
俺と同じ状況に陥ったやつ・・・ってことは世界に一人になったんだよな?」
『そうですよ』
「おかしいだろ、そんなに早く新しい世界ってのは出来上がるのか?!」
『おっしゃってる意味がよく分かりませんが』
「くそっ、じゃぁ聞くが
お前が最後に今のこの力を使ったのはいつだ?!」
『2,3年前です』
「その時に世界は終わりを迎えたんだろう?!」
『いいえ、違います』
「何がだ!!」
『世界はまだ、一度たりとも終わりを迎えたりなどしていません
初めて生まれたその日から絶えず回っています』
「じゃぁ、ここはどこなんだよ!!?」
『ようやくお分かりになられたようですね
そう、ここは貴方が居た元の世界じゃない』
『貴方の、心の中の世界ですよ』
「いや、そ、そうだけど・・・普通に考えて猫は喋らない!!」
『貴方もつくづく変な人だ』
「一番変なのはお前だ」
『単刀直入に貴方に聞きます』
「シカトかよ、何だ」
『何故この様な世界を生み出したのです?』
「はぁ?なんだそれ」
『この世界はあなたが望んだ世界』
「・・・冗談はよせよ、俺がそんなこと出来るわけないだろ」
『じゃぁ何故この様な世界があるのです?』
「知らねぇよ」
『貴方、心の中で何を願いました?』
「・・・知らねぇよ」
『何もかもが無くなってしまえばいいのに、とそう願いましたよね?』
「・・・覚えてねぇな」
『いい加減素直になったらどうですか』
「・・・」
『ここは貴方が望んだ世界
私は貴方の心に住むもの』
「心?」
『はい、私は猫としては少々変わっておりまして
貴方のような人物を何人も見てきました』
「俺のような・・・って孤独を望んだってことか?」
『その通りです、見る人全てが貴方と同じ希望を持っていました』
「・・・そうか」
『はい、私は元々一風変わった猫
何かしら特別的な能力があるのには生まれた頃から気付いていました』
『それがまさか、人の心に住み着く能力だとは知りませんでしたが』
『私は孤独を望む者達の心に住んだ
何年も住んだ者も居れば、あなたのように何週間かで能力を使った者も居た』
「能力?」
『人の心に住み付き、欲望を実現させる能力』
「・・・ちょっと待てよ、話が変だぞ」
『気付きましたか、そう、この話は変なのです』
『孤独を望んだ者=貴方としましょう
貴方は今この世に一人です』
『その昔、他にも同じことを望む者は居た
私はその方々にも力を貸した』
『結果、今の貴方と同じ状況に陥った』
『会社に一人取り残しとなったその方は必死になって他の人を探した』
『自分で望んだことなのに、必死に、必死に・・・』
『結局誰も見つかることは無かった
その時も私はこうやってその方の前に飛び出し、説明を施した』
『信じられないといった表情をする者、面白そうだと喜ぶ者
その場で気絶し、帰らぬ人となる者も居ました』
『だが、まだ貴方の心の中では何か突っかかっているものがあるはず』
「その通りだ
俺と同じ状況に陥ったやつ・・・ってことは世界に一人になったんだよな?」
『そうですよ』
「おかしいだろ、そんなに早く新しい世界ってのは出来上がるのか?!」
『おっしゃってる意味がよく分かりませんが』
「くそっ、じゃぁ聞くが
お前が最後に今のこの力を使ったのはいつだ?!」
『2,3年前です』
「その時に世界は終わりを迎えたんだろう?!」
『いいえ、違います』
「何がだ!!」
『世界はまだ、一度たりとも終わりを迎えたりなどしていません
初めて生まれたその日から絶えず回っています』
「じゃぁ、ここはどこなんだよ!!?」
『ようやくお分かりになられたようですね
そう、ここは貴方が居た元の世界じゃない』
『貴方の、心の中の世界ですよ』
コメント