四百四十三発目

2008年10月31日 連載
「心の中の世界・・・」

『そう』

「え~っと、ちょっと待ってくれ、難しい話は苦手なんだ」

『良いでしょう、待ちます』

『というか、多分考えても分からないと思うので、説明を』

「ありがたい」

『まずは"現在"のあなたの状況です』

「だから、ここにいんだろ、心の中の世界ってとこに」

『"現在"のあなたは、まだ公園で眠っています』

「何だと?!」

『あなたがさっきまでいた世界はいつもと何ら変わりない日常を送っています』

『会社だって昼休みを終えて、とっくに始まっていますよ』

「じゃぁ俺サボりじゃねぇか!!」

『ご安心を・・・皆さまの記憶にあなたという人物は存在していません』

「俺ははじめっから居なかった ってことになってるってことか」

『そのとおり・・・では公園にいるあなたは?』

「・・・」

『こちらもご安心を 普通の人間ではその姿は見えない状態になっています』

「石ころ帽子でも被せたか」

『まぁ、近いとこです』

「そうかよ・・・」


『さて、では"今の"あなたは』

「・・・」

『先ほども言ったように、ココ"心の中の世界"にいます』

『現実とは遠く隔離された世界、私のような能力を持っていない者は絶対に来れない世界』

『そして・・・あなたが望んだ世界だ』

「・・・」

『・・・周りを見てみてください』

「え?」

『世界が変化を見せます』

「これは・・・」

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